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ハーレーダビッドソンが電動自転車ビジネスへ参入、新会社Serial 1 Cycle Company設立
Harley-Davidson(ハーレーダビッドソン)が、電動自転車に特化した新しい会社を設立し、2021年春には最初の製品ラインを市場に投入する予定だ。
「Serial 1 Cycle Company(シリアル・ワン・サイクル・カンパニー)」という名のこの新会社は、ハーレーダビッドソンの製品開発センター内のプロジェクトとしてスタートした。名称は、ハーレーダビッドソンで最も古いオートバイの愛称だった「Serial Number One(シリアルナンバーワン)」に由来する。
新型コロナウイルスのパンデミックをきっかけに、急成長する電動自転車業界の中で、このペダルアシスト電動自転車会社が立ち上げられた。ハーレーダビッドソンによれば、世界の電動自転車市場は2019年に150億ドル(約1兆5600億円)を超えると見積もられ、2020年から2025年にかけては年率6%以上の成長をすると予測されている。
新しいハーレーダビッドソンのブランド「Serial 1」は、その電動自転車製品の性能の詳細やその他の仕様を公開していない。それでも同社は、その最初のモデルの写真を何枚か公表した。
またこの新事業の立ち上げは、ミルウォーキーに拠点を置くオートバイメーカーの同社にとって重要な時期に行われたものだ。近年主要な顧客層が加齢によってオートバイを卒業していくことにより、販売が徐々に落ち込んでいたのだ。
2020年7月にハーレーダビッドソンは、「The Rewire(ザ・リワイヤ)」という名の社内ブランド再編計画の一環として、グローバル事業から700人の従業員を削減している。ハーレーダビッドソンの会長、社長、CEOであるJochen Zeitz(ヨッヘン・ツァイツ)氏が、4月の第1四半期決算報告会で初めて語ったこの計画の発表は、同社初の量産型電動オートバイ「Livewire」のローンチに続いて行われた。
「Serial 1の設立によって、ハーレーダビッドソンが現在のモビリティ革命において重要な役割を果たすことができます。同時に、Serial 1は電動自転車の顧客のみに集中し、自由と冒険に根ざした比類のないライド体験を提供することができるのです」と声明で語るのは、新会社のブランドディレクターであるAaron Frank(アーロン・フランク)氏である。
ハーレーダビッドソンによれば、Jason Huntsman(ジェイソン・ハンツマン)氏がSerial 1 Cycleの社長に就任するということだ。その他の経営幹部としては、製品開発担当副社長であるBen Lund(ベン・ルンド)氏と、リードブランドマーケティングスペシャリストであるHannah Altenburg(ハンナ・アルテンバーグ)氏の名前も挙げられている。
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時代の波をひしひし感じてしまう一件です。