引用元:<https://gigazine.net/news/20190712-walmart-virtual-reality/>
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ウォルマートは1万人の従業員に「VR昇進テスト」を受けさせている
アメリカを拠点とする大手スーパーマーケット・ウォルマートは総売上額世界最高の企業であり、アメリカだけでも120万人以上の従業員数を擁しています。そんなウォルマートが人事評価制度にヘッドセットを着用しての「VR昇進テスト」を採用、アメリカ全土の店舗にVR機器を導入し、従業員の人事評価や訓練に活用していると報じられています。
VRを使用してのテストは、こんな感じにOculus Goのヘッドセットを使用して行われます。
昇給や中間管理職への昇進を希望する従業員たちは、ウォルマートの店舗を再現したVR空間で陳列棚の異状に対処したり……
「どの仕事を自分で行い、どの仕事を同僚に割り振りますか?」といった質問に答えたりして、意志決定スキルやリーダーシップの評価を受けます。
ウォルマートのシニアヴァイスプレジデントであるドリュー・ホーラー氏は、「VRでのテストには長所も短所もありますが、従業員たちが持つリーダーシップの成熟度や顧客サービスへの姿勢を見定めるのには適しています」とコメント。既にヘッドセットなどの機器がアメリカの全店舗に導入されており、2019年2月の時点で全従業員約120万人のうち、1万人の従業員がVRの試験を受けているとのことです。
VR昇進テストのシステムを開発したのはVR教育のスタートアップ・STRIVRで、3年以上前からウォルマートと提携し、さまざまなトレーニングプログラムを開発してきました。VR技術を使うとさまざまな状況を360度の視点で再現することができるので、衣類の分類といった日常業務のトレーニングから、ブラックフライデーと呼ばれる、年に1度の大規模商戦で客が店舗に殺到した場合のような、非日常的な事態への対処訓練にも活用することが可能だとのこと。
ウォルマートはVRに限らず、近年積極的にテクノロジーへの投資を行っており、2019年には床掃除や陳列管理、商品の搬入を行うロボットの導入を進めるなどしています。
その一方で、ウォルマートのダグ・マクミロンCEOは株主総会で「テクノロジーが全ての解決策になるとは考えていないことを明確にしておきたいと思います。ウォルマートの成功と発展を担っているのは、常に人なのです」と発言しており、テクノロジーはあくまで人間のサポートだとの考えを示しています。
今回新たに導入したVR昇進テストについても、ホーラー氏は「あくまで評価データのポイントの1つに過ぎない」と話しており、人事評価を左右する最終決定は人間の採用担当者が行っているということです。
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慣れるまでにちょっと時間がかかりそう。