引用元:<https://www.gizmodo.jp/2018/11/orbis-ring-drive.html>
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2WD車を4WDのハイブリッドEVにアップデートできるとしたら、どう?
これを履けばエンジンがなくてもEV化できます。
たとえばこれまでに、動物整形外科医のエンジニアが自作した電動バイクや、チューリッヒ工科大の学生たちが作ったハイテク電動バイクなど、ホイールに埋め込まれたハブ・モーターで走る乗り物がありました。
これを自動車でやるとしたらどうでしょうか?
ということでホイールを再発明する理念を掲げたORBIS社が、同様のシステム「Ring-Drive」を開発。ホイールの中心軸ではなくタイヤの外周部分だけが回るので運動効率がよく、しかも長くタイヤを回転させられる画期的なプロダクトを完成させたのです。
まずは2WDのホンダ・シビックType Rの、後輪に装着した試運転の様子をご覧ください。
ホイールは回転しないので、後輪がロックしているように見えますね。でもこれで、1本につき50馬力と95Nmのトルクを追加することになります。
利点だらけ
ホイールを内側からベアリング3点で支える骨組みは、摩擦を1/5に減らし剛性を2倍にしてくれます。荷重なしの運動摩擦はたったの4ワット。これは自転車のチェーンと、スプロケットの間で起こる摩擦が10ワットなのでその半分以下。そしてブレーキローターは60%、ばね下重量は50%の軽量化を達成しています。
「ORBIS Ring-Drive」を装着することで、ホイールすべてではなくタイヤのみが回転します。そのため総制動力が30%節減、制動時の発熱は30%、慣性モーメントも減少ができるようになりました。それに、どんなシャーシの自動車にもポンづけできるのも魅力的です。
素晴らしい将来性
タイヤを変えれば大型車両にも利用できますし、軍用車両ハンヴィーM114にも装着が企画されているほど。もっと言えば、エンジンがないクルマにだって、このホイールだけで完全EVになってしまうのです。
ガソリン車を手軽にハイブリッド化できる「ORBIS Ring-Drive」なら、わざわざEVに買い換えるよりハードルは低いかと思います。世界中の自動車が完全にEVへと移行するまでの間は、この技術が主流になるかもしれませんね。
ところで、社名が「ネズミ捕り機(自動速度違反取締装置)」と同じなのに、こんな爆速ホイールなんて作っちゃって……シャレが利いていますよねぇ。
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なんかお得感がありますね。