引用元: <http://gigazine.net/news/20170405-side-slip-seat/>
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飛行機の「真ん中の席」を特等席にして航空会社と乗客にメリットをもたらす
革新的シート 「Side-Slip Seat」
ただでさえ狭い飛行機のシートの中でも、3列シートの「中間の席」は、左右を人に挟まれて圧迫感がある上に窓側席のような眺望もなく、通路席のような出入りしやすさもないという三重苦のため、両サイドの空席がないときの最終手段という不人気席です。しかし、中間の席にほんの少しのプレミアム感を与えつつ可動システムを取り入れることで、飛行機利用者の満足感も高めつつ航空会社に大きなコスト削減を実現できる魔法のシート「Side-Slip Seat」が考案されています。
飛行機によくある3列シート。中央の席は圧迫感があるため不人気です。
この中央の席をより快適にする「Side-Slip Seat」は、中央の席のシートの座面の高さが少し下がったデザインを採用しています。
一般的な3列シートはすべて18インチ(約46センチメートル)と同じ幅。これに対して「Side-Slip Seat」は21インチ(約53センチメートル)と幅を広げゆったり感を実現します。
そして、「Side-Slip Seat」最大の利点が、両サイドと中央の席の座面に段差を設けたことで、通路側のシートを中央の席にスライドして重ねられるというところです。これにより、乗客の乗り降り時に通路の幅を広くすることが可能になります。
3列シートを2列シートに簡単に変更できる「Side-Slip Seat」であれば、航路に合わせて座席数を調整したり、より多くの車いす利用者に対応できたりしそうです。さらに、空港に対して時間単位で駐機料金を支払っている航空会社にとっては、乗客のスムーズな乗降は空港利用コストに大きな影響を与えるとのこと。駐機時間が延びることで生じる、1分あたり平均81.18ドル(約9000円)という無駄なコストを削減できれば、1日に1000フライト飛ばす航空会社であれば年間2億2500万ドル(約250億円)のコスト削減も可能だと試算されています。
「Side-Slip Seat」はデザイン会社Coloradanが考案したコンセプトですが、近い将来、航空会社に採用されるかもしれません。
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飛行機だけでなく、ぜひとも電車にも導入してほしい。
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