引用元:<http://nge.jp/2015/11/13/post-123402>
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「腕を仮想キーボード化」することでスマートグラス利用が拡大するかも
カッコよさや新しさによって購買意欲を刺激するタイプの技術ではないようだ。しかし、実現したらたしかに便利そうな気がする。特に仕事の現場で。
NECが、腕を仮想キーボード化する技術を開発したというのだ。
スマートゴーグルの入力デバイスとして
これには、まず各種作業現場で、スマートグラスのようなウェアラブルデバイスの導入が検討されているということが先に来る。
例えば、設備保全・保守点検の業務で、スマートグラスでの点検帳票表示やチェック入力をデジタルに行なうシステムが検討されているという。
わざわざ書類や携帯デバイスを出さずに、点検項目の確認やチェック入力ができるからだろう。作業性や安全性の向上が期待できる。
その一方で、スマートグラスへの入力方法は課題だった。
表示はできても操作がしにくいのだ。これまでは、ボタンやタッチセンサを搭載したハードウェアコントローラを取り出しての操作や、比較的静かな環境での音声認識、機能を手の動きに割り当てて入力を行なうジェスチャ操作といった方法があったそうだが、どれも決定打にはなってこなかった。
確実でハンズフリーな入力方法が確立されていないために、スマートグラスの活用自体もその特性を生かし切れないというのが現状だったのだ。
その問題を解決するべく考え出されたのが、この『ARmKeypad(アームキーパッド)』と名づけられた、スマートグラスとスマートウォッチを連携させて、腕に仮想キーボードを表示させる技術だ。
3つのメリット
これによってNECでは3つの大きなメリットを挙げている。
まず、手元を見ることで、すぐに仮想キーボードが表示されて入力操作ができるので、コントロールデバイスを取り出したり、手に持ったりすることによる作業中断がなくなるという。
次に、前腕上の大きなスペースを利用してキーエリアを配置でき、利用シーンに合わせてキーレイアウトを変更することもできるので、操作性がいいという。もちろん音声操作と比べて、騒音下での使用にも適している。
そして、振動によって腕へのタッチを判別するため、接触/非接触をしっかり区別して検出でき、作業者自身もタッチをしたことを触覚的に確認できる。
ジェスチャ入力に対して、作業者がきちんと操作できていることを判断しやすくなるという。
ハンズフリーの必要な業種へ拡大
NECは「今後、アームキーパッドを活用したAR(拡張現実)設備点検ソリューション、保守帳票管理ソリューションを開発し、製造以外にも警備、流通、医療など、ハンズフリーの作業が必要となる業種・業務の効率化に貢献します」としている。
実際、この仮想キーボードがどれほど便利なものになるのかは、使ってみないとわからない。
しかし、これが実用化できれば、スマートグラスの操作は、いっそう操作しやすくなるはずなので、スマートグラスの利用も拡大するだろう。
そうすればまたアプリ開発者の手によって、新しいアプリや使用方法が提案されていくことになる。好循環へと繋がっていくかもしれない。
このように、今後のデジタルデバイスは、相互に連携することで、まだまだ予想もつかない使い道が出てくるかもしれない。
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これは実用化がかなり楽しみですね。
手が空けば、それだけ他の作業を進められるといことなので、現場でのより一層の情報化、生産性の向上につながりそうです。
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