引用元:<http://nge.jp/2014/10/29/post-86822>
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世界最小の3Dプリンターが後押しする「一家に一台」
今、もっともホットなデバイスと言えば、3Dプリンターだ。
以前は業務用の大きくて高い製品しかなかったが、ここ数年で一般の家庭でも使えるよう、小型で低価格のものが次々と登場。実際、3Dプリンターを使いこなすには3D CADの知識が必要ということもハードルが高いものだが、低価格になってきたことで興味を示す人も増えてきている。
3Dプリンターの小型化が進んでいるが、驚異的に小さなものがKickstarerに登場。その名も「iBox Nano」だ。目標金額は30万ドル。17日経過時点で18万ドル弱の出資が集まっており、おそらく目標はクリアできると思われる。
サイズは85×110×235mm。重量は1.1kg。まさに手のひらサイズとなっている。出力できる造形物の最大サイズは40×20×90mm。最小積層ピッチは0.39μmと超高精細だ。
ただサイズが小さいだけではない。消費電力は3W。発熱が少なく冷却ファンが不要となっているため、動作音が29dbと静音化にも優れている。
気になる価格は299ドル。日本円で約3万2,000円ほど。赤、緑、青、黄の光硬化樹脂と専用ソフトウェアがセットになっている。
3Dプリンターの使い道はさまざま。元々は工業製品のサンプルなどの試作に使われていたが、最近では医療分野やホビーの世界でも使用されている。
低価格化が進むに連れ、家庭でも利用されるケースが増えている。iBox Nanoは出力できるサイズが制限されるが、アクセサリー類の試作品やねじ類の出力など用途はそれなりにあるだろう。
一家に一台の時代は来るか
それよりも、手軽に買える点、小型である点がポイント。家庭に1台3Dプリンターがあるということが常識になる可能性もある。たとえば、インクジェットプリンターのように。
常に近くに3Dプリンターがあれば、使用する機会も増える。子どものいる家庭ならば、夏休みの宿題に利用するということも考えられるし、何より子どもの発想力で、大人には思いつかないような使い方をするかもしれない。
繰り返しになるが、「小型の3Dプリンターが登場」したことよりも、「家庭に3Dプリンターがある時代」が来るかもしれないということに注目したい。
「3Dプリンターで何ができるのだろう」。そう思う人も多いはずだ。しかし、アイデアは思わぬところからやってくる。そのとき、3Dプリンターがあればすぐに実現できる。それが繰り返されれば、家庭の必需品になる。
手のひらサイズで低価格の「iBox Nano」は、「一家に一台、3Dプリンター」という時代の扉を開ける製品になるかもしれない。
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日曜大工をしている家庭向けにホームセンターにこのサイズ感の3Dプリンターを置いて販売してみるのも、勝手にありかなと思ってます。
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