引用元:<http://nge.jp/2014/09/22/post-5954>
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マウスもタッチも葬り去る新世代UI「Intel RealSense」
身体の位置、手の動き、加重をかけている足、そして表情などをハンズフリーで認識してくれるマイクロソフトのKinectは、コントローラありきだったゲームの世界を一変させた。あのパラダイムシフトが、いまPCやタブレットの世界で起きようとしている。
仕掛け人はインテルだ。彼らはモニタやタブレットのベゼル部に2つのカメラを組み込み、センサーが捉えた景色を3Dで捉えさせるカメラモジュール「Intel RealSense」を開発した。そう、まるで人間の目のように、奥行きの情報をも認識するシステムだ。
この二眼カメラにより何も持たず、何にも触れずに、各機能をコントロールできるようになる。顔認識でログイン、手首をひねって音楽のボリュームをアップ、指を払ってページ移動、ウインクしてアプリを起動、拍手をして「いいね」etc.、身体の動きをトリガーとした新たなユーザーインターフェースが誰でも使えるようになる。まるでSF映画のように、だ。
キーボードの位置、マウスの位置、そしてモニタの位置に左右されず、自由なポジションでコントロールできるということは、オフィスやPCデスクのありかたも変わるだろう。ソファに腰掛けてリラックスしながらタブレットを使うときも楽になるだろう。
UI以外の使い方も想定されている
高さ、幅、そして奥行きのデータがとれることから、カメラ前にもってきたアイテムの3Dスキャンも可能になるという。3Dプリンタが注目されている昨今だが、3Dデータの作成は難易度が高い。
Intel RealSenseを使うことで手軽にデータ化できる。実際には解像度の問題があるので、精度を要する部品の複製には向かないと思われるが、それでも3Dプリントを身近なものにする立役者となることは間違いない。
また新機軸のカメラとしても期待されている。サンフランシスコのIDF 2014で発表されたDell Venue 8 7000 Seriesは、「Intel RealSense」をメインカメラのサポート用として使うという。メインカメラで撮影したパンフォーカスな写真画像に奥行きのデータを加味することで、撮影後にピントの合っている範囲を変える、ピントの合っている位置を変えるといったことが可能になる。
前景、中景、後景ごとに異なるエフェクトをかけることで、一部のプロフェッショナルなエンジニアでなければ実現できなかった写真表現も、指先一つでコントロール。映画にあるような、各部の被写体それぞれにピントを合わせていくようなビジュアルも作れるようになるだろう。
被写体の幅や高さを図る機能に転用することで、デジタル測量も簡単になるという。
しかし1センサー、1レンズというスタイルにこだわってきたデジカメメーカーを周回遅れにしてしまうような表現力が、まさかUIの発展系から生まれるとは。一つの体系図にこだわってしまうと新たなイノベーションは起こせなくなるというメッセージも「Intel RealSense」から感じとれないだろうか。
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この技術を搭載した次世代端末機が早くお披露目してほしいですね。
iPhone6にいちいち喜んでいる場合じゃないですね(笑)
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