引用元:<http://gigazine.net/news/20140915-google-plant-library/>
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Googleマップ開発者が世界最大の植物データベース作成に着手
卵を使わないマヨネーズJust Mayoを開発したHampton Creekは、食のあり方を変える革新的な企業として注目を浴びました。食品開発に力を注ぐ一方でHampton Creekは世界最大の植物データベースを作ろうともしているのですが、この計画がGoogleマップの開発を先導したデータ科学者のダン・ジグモンド氏を雇用したことから現実味を帯びてきています。
Hampto Creekは2011年にサンフランシスコで創設された会社で、「Just Mayo」という卵を使わないマヨネーズを開発したことで注目を浴びました。現在Just Mayoはコストコやウォルマートといった大手のスーパーマーケットチェーンで扱われており、一方で卵なしで作った安価なクッキーも販売されはじめています。
このHampton Creekが料理のアプリ用に植物の特性や種類を目録にした世界最大のデータベースを作ろうと試みたのがそもそもの始まりです。
新たに雇用されたダン・ジグモンド氏はYouTubeやGoogleマップのデータチームを率いていた人物で、「Hampton Creekのミッションには人間の健康や環境の持続性、動物たちの福祉が関わっており、非常に興味をそそられました。これらに全くつながりのない人はそういないと思いますし、私は強くつながっています。また植物の構成を理解し、体系化づけることは技術的にも大きな挑戦です」と新たなデータベース構築について語りました。
ジグモンド氏がHampton Creekと契約する前から植物をデータベース化する試みは開始されており、4000種類のサンプルの体系化が行われています。植物の食に関わる基本的な生化学的特性をテストするために生命情報工学のスペシャリスト、リー・チェさんも雇われました。
「世界最大の植物図書館」とも言えるデータベース作成のために、Hampton Creekは「植物の構造や化合物と組成する能力」から「水に対してどのように反応するか」ということまで幅広く調査を行っており、いくつかの植物がマヨネーズやクッキーといった食品を作るのに役立つ可能性もあります。
「我々がまず行うことの1つが『既に世に出ているデータは何か』ということを知ること。既存のデータから植物性化学物質や植物を構成する分子の特徴を理解し、食などに生かせそうなことを考えるのです」と語るジグモンド氏は、現在4000種類の植物のデータを再分析しているところ。新たな分析も始まっており、将来的にこれらの分析がデータベース構築の鍵になってくると考えられています。
ジグモンド氏はさらに大きなスケールでプロジェクトを行い、ある程度自動化しつつ分析を行うべきであると考えていますが、一方で地球上には分かっているだけでも40万以上の植物が存在し、全ての植物性化学物質をテストすることは不可能。調査は実際の分析と予測的なモデリングを組み合わせる必要があり、1つのサンプルを分析するには目的に応じて1時間から1日を要するとのことです。
分析された植物のデータは現在のところ外部に公開されていませんが、いずれ「どの植物が最も収穫率がいいか」など、農家にとって非常に便利な形でもアプリ化される予定です。
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完成されれば、いろいろな分野に影響を及びそうですね。
特に、職人世界の料理人や食品メーカーに大きなインパクトを与えそうです。
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