引用元:<http://www.lifehacker.jp/2013/11/131114brooklyn_robot_foundry.html>
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子どもがロボットを楽しく学び、自由に作れるガレージのような会社「Brooklyn Robot Foundry」
Gigaom:オハイオ州で生まれ育った、「Brooklyn Robot Foundry」の共同設立者Jenny Youngさんは、実家のガレージでお父さんと一緒に、物を分解したり組み立てたりして何年も過ごしました。
それからYoungさんはニューヨーク市に引越しましたが、実家のようなガレージは持てませんでした。そこで、2011年にYoungさんと友だちは、すべての子どもたちにガレージを使ってもらう会社「Brooklyn Robot Foundry」を立ち上げたのです。
目的は、NASAの宇宙飛行士を手助けするような、先進的なロボットを作ることではありません。Brooklyn Robot Foundryで作られるロボットのほとんどは、ライトを点滅させたり、輪の中で回転したりというような、とても単純な機能しかありません。
この会社の目的は、子どもたちにモーターがどのように動くのか、回路とライトがどのように連動しているのかを教え、自分で自由に物を組み立ててもらうことです。その過程で、子どもたちにSTEM分野(※)の興味深い内容に面白さを見出してもらいたいのです(※Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の分野の略。いわゆる理系分野)
「子どもたちは、自分が作ったものを心から愛しています」とYoungさんは言います。「できあがった時点でピカピカに磨き上がられているようなおもちゃではなくても、子どもたちはその背景にあるコンセプトを理解しています。できあがった製品よりも、それができる過程のことをよくわかるようになります」
Brooklyn Robot Foundry社の設立以来、スタッフは4〜13歳向けのクラスのカリキュラムを作ってきました。クラスは常に盛況で、はんだ付けから空飛ぶロボットの作り方まで、子どもたちにすべてを教えます。
Youngさんは、クラスの要望の多さから、ブルックリンには子どもたちが実際に体験できる場所が乏しいことがわかると言います。子どもたちは、実際にロボットを作った後では、売られているおもちゃよりも、自分で作ったロボットの方が好きになるということを発見しました。組み立てる過程や、おもちゃの背景にあるメカニズムを理解することで、より興味がそそられるのです。
Youngさんが一番うれしかったのは、子どもたちが家に持ち帰ったロボットを、もう一度解体して、それからまた新しいものを作っているという話を、親御さんたちから聞いたことだと言っていました。
Youngさんは、この場を作ったことで、特に女の子にとって、ロボットの定義が広がったと言います。子どもたちは"戦闘忍者ロボット"を作らなくてもいいのです。ロボットの基本的な目的を定義する必要はありますが、子どもたちは好きなように、自由に、ロボットをデザインしています。フワフワのピンクのうさぎちゃんロボットや、シルクハットをかぶったシマウマロボットだって形にできます。興味の範囲が狭い子どもも、学校や家とは違って、同じようなことに興味を持つ仲間を見つけることができます。
その結果、子どもが興味や想像力を広げて、可愛らしいロボットを作り出せるような、心地よい誰もが楽しめる場所になっています。Youngさんは、大人向けのクラスは無いのかという質問をされると言います(実際にはありません)。
なぜ、そんな質問をするのかは簡単です。ロボットの基本知識を学ぶことができるような、大人のための場所がないからです。大人がロボットの知識を得るには、メーカーや大学のクラスがありますが、そういう場所はすでにある程度の知識がある人向けだったり、威圧的な場所であったりします。
ロボットについて楽しく学べる場所が、大人にも必要になるでしょう。
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