引用元:<http://wired.jp/2013/09/13/jaw-dropping-software-that-makes-3d-models-from-any-old-photograph/>
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1枚の写真から立体モデルを作り出すソフトウェア「3-Sweep」
それほど遠くない過去、デジタル画像編集は専門家しかできないものだった。その後、iPhotoやInstagramが登場し、一般の人でもある程度の画像編集が可能になった。こうしたツールは画像編集を「大衆化」したのだ。テル・アヴィヴ大学のタオ・チェンらは、自分たちが開発したソフトウエア「3-Sweep」が、こうした大衆化を3D画像で行えるようになることを期待している。
上のデモ動画は、驚くような3-Sweepの性能を紹介している。最初に何枚かの写真が表示され、その後、マウスを数回クリックするだけで、その写真の中にある物体がサイズ変更や回転が可能な3Dモデルに変わる様子が示されている。
最初の2回のクリックで物体の輪郭が作成される。3回目で物体の主軸をトレースすると、3-Sweepがその軸に沿って自動で立体像を作成してくれる。「Photoshop」の「Magic lasso」ツールの、より高度なヴァージョンのような感じだ。
画像の背景は、Photoshopの「Content-Aware Fill」機能のように埋められるので、背景の好きな場所で物体を回転したり移動したりすることができる。
ビール瓶や壺のような基本的な形状は、静止した周囲の景色から容易に取り出せる。蛇口や望遠鏡といった複雑な物体でも、もう少し細かい手順を重ねるだけで、同じように描けることがわかる。
動画のタイトルは「1枚の写真から編集可能なオブジェクトを抽出する技術」とある。これは技術的に正確だろうが、3-Sweepの驚くような性能を的確に表しているとは言えない。YouTubeのコメントでは、「魔術だ」「マジック」「これはすごい」という言葉が並んでいる。「3Dデザイナーよ、安らかに眠れ」というのもある。
ただし、3-Sweepは現在開発中の未完成品なので、専門家が失業を心配する必要はまだない。歯磨き粉のチューブといった不規則な物体は、このシステムでは対処できない。対応スピードも遅く、複雑な物体をリアルタイムでは理解することはできない。またソフトウェアが生成する3Dモデルは驚くほど素晴らしいものの、完璧には程遠い。
それでもこれは、エキサイティングな技術だ。このプロジェクトは、専門家を不要にするための技術というよりは、一般の人々に使いやすいツールを提供することを目標にしている。
3Dプリンターはデジタルから物理的作品への変換を容易にするが、3-Sweepは、ちょうどその逆の変換を容易にすることをチェン氏は期待している。たとえば、「The Sims」や「Second Life」などのゲームの将来のヴァージョンで、リアル世界で自分の持っている物をゲーム世界に簡単に取り込めるようになることを同氏は想像している。
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まだ複雑なものに対しては柔軟に対応できないそうなのですが・・・、
いずれはこの問題もきっと解決してくれるはずです。
これでも誰もが3Dデザイナーになれる日は近づくかもしれない。
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