みなさん、谷尻誠さんってご存知ですか?
もしご存知でしたらかなり建築好きの方だといえます。
谷尻誠さんは、広島と東京を拠点とし、住宅・商業空間・会場構成・ランドスケープ・複合施設など幅広い建築を手がけている新進気鋭の建築家なんです。
以前、たまたま深夜番組で谷尻さんを見かけ、独特な発想と語り口で本当に面白い方だなと思い、それ以来すっかりファンになりました。
今回は、谷尻さん独自の発想がよくあらわれている記事をちょっとご紹介。
引用元:<http://www.academyhills.com/>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
初めは自分の言いたいことばかりを言っていて、僕はまさに「KY」そのものでした。
でも、だんだん他人の話も聞けるようになってくると、「全部聞いたうえで聞かない」というのは結構大事なのだと思えてきました。
要は「空気が読めない」のではなくて、全部分かった上であえて「空気を読まない」。ファッションでも最初は雑誌を参考にしますが、だんだん物足りなくなってきて、他のものを組み合わせて自分のスタイルをつくり始めます。それと同じですね。
僕は大学にも行っていないし、建築の師匠もいません。いいものをつくるにはどうしたらいいのか分からず、自分で考えてきました。だからこそ、こういう考え方にたどり着いたのだと思います。世の中では誰かが一から教えてくれ、レールを敷いてくれるので、「これって、こういうものだよね」と自分で決めてしまいがちですよね。
けれど、そのために新しいものに出会えなくなっていて、そこにハマると出られなくなってしまう。社会の価値観に頼らずに、自分の価値観で決めることはとても大事なのですね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
流行語にもなった「KY=空気を読まない」。今はもう死語ですかね・・・!?(笑)
通常、KYは悪い意味としてとらえられています。
しかし、このインタビューの中では、一般的な意味とはまったく逆の意味となっています。
冷静になってみると、表現が違うだけでKYとは人と違うこと。企業に置き換えてみると、他社と違うことは差別化となり、立派な会社の強みとなります。
今までの世の中にはまだない革新的なサービスや製品を生み出すためには、従来の社会的な価値観にとらわれず、勇気をもって、自ら考え、そして「あえてKY」である必要があるのかもしれません。
コメントをお書きください