引用:2013年2月21日(木)日刊工業新聞
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300億円稼いだモン!
くまモン熊本県の蒲島郁夫知事は20日の記者会見で、民間企業や各種団体が販売している同県のマスコットキャラクター「くまモン」関連商品の2012年の売上高が前年の11.5倍に相当する293億6200万円に達したと発表した。蒲島知事は「全国の規模にくまモンが認知された」と喜びの表情を見せた。県が使用を認めた企業などを対象に実施した調査で分かった。調査に回答していない企業・団体もあることから、実際の売上は「もっと多くなる」(知事)という。同県によると、くまモン利用申請の許諾件数は1月末時点で約8200件と月400件程度のペースで増え、商品の種類が増加している。
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ただのクマだと侮ってはいけませんね(笑)このいわゆる「ゆるキャラ(=ゆるいキャラクター)」でなんと約300億円近くのお金を生み出してしまうのですから。
こうしたキャラクター関係のライセンス(=キャラクター使用許諾権)ビジネスは他にもたくさんの事例があります。例えば、サンリオのハローキティやディズニーのミッキーマウスなどがあります。
モノづくりの場合、ライセンスは「技術」、「特許」または「知財(知的財産権)」にあたります。「技術」または「知財(知的財産権)」のメリットはなにより在庫の心配が必要ないことである。
今まで、国内の製造業は、世界に誇れる高い技術を保有しているにもかかわらず、海外勢に比べてこうした目に言えない資産をうまく利益につなげていないという指摘が多くありました。しかし、近年、大手メーカーを中心に特許などを有効に活用して売り上げを伸ばしています。
ただ、知財ビジネスはもろ刃の剣でもあります。特許を取得することはつまり、今まで会社内で秘密裏に開発していたとっておきの技術がライバルにも知られてしまうからです。なので、会社にとって核となる最重要技術はあえて特許取得しないという戦略もありえます。
残念ながら、大手メーカーに比べて、中小製造業で知財を有効活用できている事例がまだまだ少ないのですが、将来的に様々なビジネスチャンスを広げて競争力を高めていくためには、企業の規模問わず、特許の可能性を真剣に考える必要があると思います。
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